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倉本:Webデザイナーの倉本です。
今日は、山口京美税理士事務所がどんな事務所なのか、お話をお聞きしたいと思います。
今回、事務所のお引越しをきっかけにホームページをリニューアルしたいとのお話でした。
ホームページからの集客は特に考えていないとのことでしたが、今まで、どうされていたのですか?

山口:既存のお客様のご紹介がほとんどになります。
多くのお客様の事業が大きくなり、それと共に事務所も成長して参りました。

倉本:宅建の資格もお持ちなのですね。

山口:はい。父の影響で、私自身も小さな賃貸物件を所有しております。
私と同じ年の趣のある建物に出会い、強く惹かれ購入を決めました。
いくつかの不動産、建設関係の方に見ていただいたのですが、当然のように取り壊しの方向で話が進みました。でも、なんだか自分の事のようで、まだまだ何かできるのではないかと強く思い、事業融資を初めて受けフルリノベーションをして不動産賃貸をしています。
1階は飲食店、2階はスペースを3つに区切りシェアサロンとして、女性起業家を応援したいという想いから、初めて開業する女性に貸しておりました。

間取り図

倉本:なぜ女性起業家を応援されようと思われたのですか?

山口:私自身が社会で仕事をしていく上で女性で苦労したこと、お客様の女性経営者の方もご苦労されていたのを見ていましたので。女性が開業しようとするとき様々な問題にぶつかります。不動産の賃貸借契約、リフォーム等の資金繰り、複雑で煩雑な契約や初めての開業準備、そして開業後すぐに事業も軌道に乗せなくてはいけません。これらをサポートし、女性の開業のハードルを下げたいと常に思っていました。
ご入居された女性たちは皆さんご卒業されて、現在、独立してお店を持っていらっしゃいます。

倉本:皆さん、ご自身の独立した店舗を開業されたのですか?すごいですね。

山口:はい。事前に、建物周辺にネイルサロンやまつ毛サロンなど女性向けサロンが非常に少なく、商圏調査を行って出店に適した場所であることがわかりました。シェアサロンを開いた後に適していない立地だったとなっては私も入居者も大変ですから。
ほとんどの入居者の方が徒歩圏内で開業され、お客様もそのまま継続されていると思います。また、その後女性向けのサロンがその地域に徐々にできるようになり、女性の癒しの場の選択肢が広がったことも良かったと思います。

サロン玄関

倉本:ご自身でも、サロンを経営した経験があるとお聞きしました。

山口:はい。まつ毛サロンが引っ越された時に、他の入居者やお客様から同じまつ毛サロンがいいと要望があり中々代わりとなるまつ毛サロンの応募がありませんでした。私がまつ毛サロンのオーナーをやって開業希望者を雇い、いずれお譲りするのであればさらに開業のハードルを下げられるのでは、と思ったからです。
お客様がどのようなお気持ちでサロンにいらっしゃるのか考えながら、お姫様気分を味わっていただこうと、内装や備品にこだわったり少し贅沢なお茶をお出ししたりとアイデアを考えるのは楽しかったです。そして、コンセプトに共感していただき多くのお客様に喜んでいただけたのはとてもうれしかったです。
初めて本業以外の事業を経営し、改めてお客様目線の大切さ、そして事業の難しさや楽しさといった醍醐味を経験しました。

倉本:ずっとサロンを続けることは考えなかったのですか?

サロンの様子

山口:やはり苦労や問題も多く続けていくには税理士との両立は難しいと思いました。
サロンをずっと続けることより、税理士事務所に来ていただく様々なお客様の新規事業の立ち上げや日々の課題のご相談に乗る方が、私にとってはずっとやり甲斐がありました。
ご相談に乗った事業が成功し課題が解決すると、自分の事のように嬉しいです。
サロンを断念するのは大きな決断でしたが、この経験を生かしてまたいつか機会があれば改善点を踏まえチャレンジしたいと思います。

お客様の事業の成長が社会をよくしていくことにつながると確信しています。
色々な経営者のご相談に乗れる税理士のお仕事はとてもやり甲斐があり、充実感があります。
経営者の方達は、多くのことを選択、判断、決断していかなければなりませんが、実際は相談できる場所が少なく孤独です。私自身がそうでした。
私は、これまでの経験を活かして一緒に解決策を考え、お客様と共に成長して行きたいと思っています。